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おいしいお茶

江戸千家の川上宗匠との面談の続きです。

デジー先生が「おいしいお茶とはどうすれば作れますか?」と質問されました。

お家元の回答は

「まずは心を込めること。その人への気持ちを込めると美味しくなる。もちろんお茶それ自身のクオリティが高いことも重要」とお話されていました。「気」の重要性を語っておられました。美味しさの秘訣は「気持ち」でした。気持ちを込めれば込めるだけ美味しさを増すわけです。

話は変わりますが、Bowspringはカタを重んじます。茶道もカタを重んじます。抹茶を頂く際には、お茶碗を回してから飲みますが、家元に「お茶をいただく際になぜお茶碗を回すのですか」と最も単純な質問をさせて頂きました。驚いたことに答えは「私もよくわからない」でした。家元だから何でもご存知なのかと思っておりましたが、「これには諸説あるのです。自分が納得する説がないので今のところわかりません。ただし、回すことで時間、間を作ることができます。その間こそが「気」を与えることに繋がるのです」と言われていました。何事にも間が大切という教えです。ヨガでも間を大切にします。私も生徒さんに「間」の重要性をいつも説いています。「間」こそ宇宙の根源だからです。「間」を作れば宇宙と繋がることができるのです。

カタという意味では茶道には厳格なカタがあります。座り方、立方、お辞儀の仕方、お茶の点て方なとです。私の母も当日はジョン、デジー先生とご一緒させて頂きたのですが、講師であるもある母は私達にも厳格んカタを教えようとしました。一方お家元は、自由にしてください、と言われていました。先生達は厳格なカタを守ろうとしますが、一方で家元はその逆を言われます。だぶんバランスを取ろうとされているのだと思います。常にバランスを取ろうと心掛けておられるところもまさしくヨガの教えと同じだと思いました。

ここにも茶道とヨガの共通項を見たような気がします。

また、面白いことも言われていました。伝統は時代とともに変わるし、なくなることもあると言われていました。家元の仕事は家を代々守ることだと思っていましたが、なくなることも自然だと言われていました。逆の言い方で言えば、時代に合わせないと消滅することもあると言われていました。時代が変わればやり方も変えないとも言われており、その柔軟な発想にも感銘しました。

川上宗匠とは50年ほど前から親交をもたせて頂いておりますが、茶道には今まであまり興味がありませんでした。今回、ヨガをはじめて久しぶりにご挨拶にお邪魔したのですが多くのことも学ばせて頂きました。シュリダイヴァヨガは禅からの影響を多く受けているヨガなので私もお家元のお話をそれなりに理解することができました。

茶道とヨガの交流が図れれば何か面白い企画も生まれそうです。

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