ヨガ講師育成トレーナー、
リブウェルインスティテュートのKenです。
今日はヨガの本質に関して考えてみましょう。
そもそもヨガとはサンスクリット語のyuj(ユジュ)、「繋ぐ」という意味。馬と馬車を繋ぐいう意味でヴェーダという古代インドの経典の中に出てきます。
その後、心、魂と身体、マインドを繋ぎ、結合、調和する、バランスを取ること、心を落ち着かせることなどの意味があると言われて来ました。
ただしこれも実際のところそのような意味だと書かれている文献はなくて後世のヨガの指導者や解説者が自分の指導の都合が良いように解釈しただけという説が今の主流です。
ヨガという言葉は単なる「繋ぐ」という意味に過ぎないのです。
後世に書かれた「ヨガスートラ」の中でヨガは行動すること、他動的に実践することが大切だと書かれていると現代の訳者が解説していますがこれも現代の解釈に過ぎません。そのように解釈することも意訳すれば可能ですが、そのような説明は原書の中にはもちろん書かれていません。
あくまで後日の解説者の意図の表れに過ぎません。
ヨガをすれば魂や心、思考と身体が結合、調和されてバランスが整って心が落ち着くという考えですが、よく考えるとおかしいと気づきます。
ヨガでは「本来、全てのものが大いなるもの=宇宙=神と一つである」という考えが基底にあります。
そのことに気づけていないから心が落ち着かないという考えです。つまり、もともと繋がっているけれどそれを忘れているだけのこと。このことを思い出す、気づくことが大切だという教えです。もともと繋がっているわけですから敢えて繋ぐ必要はないのです。
ですからヨガをすれば繋ぐことができる!という考えはそもそもおかしなものです。今更繋ぐという発想はないはずです。
ではヨガとは何でしょう?
ヨガとはマインドフルトレーニングです。繋がっていることを思い出すこと=気がつく意識を高めること=マインドフルネスを高めることです。本来繋がっているこの真実に気づくこと、つまり、自己の真実に気づくことなのです。
ヨガで最も大切なことは”気づき続けること”です。つまり繊細にものごとを直視して、闇にごまかされずに、快楽に誘惑されずに真実に目を向けてその真実に気づくことです。そしてその気づきも一瞬の気づきではなくて気づき続ける、24時間気づいていられるという深さが必要だと言われています。
いずれにしてのまず最初に必要となるのは「真実をよく見て、気づく」こと。これが無くては持続もありません。したがって必要なことは「1秒の気づき」です。その逆が「無意識の行動」です。何も考えずにただボーッと何かをしていても気がつけないないわけです。繊細さをもって、固定概念を捨てて素直にものごとを直視すれば気づけるようになります。その修行がヨガです。ただテレビを見ながら、音楽を聞きながら、雑誌を読みながらの「ながらトレーニング」をしていても何にも気づけません。気づかなければ自分の肉体的ミスアライメントにも気づけません。人生のミスアライメントにも気づけないわけです。
1秒の気づきこそが一生を変える可能性を秘めています。
ヨガを是非気づきを得るためのマインドフルトレーニングとして行ってもらいたいと思います。無意識のエクササイズにはしないで下さいね。
特にBOWSPRINGは正しいアライメントのカタにこだわり、そのカタからのズレに常に気づくマインドフルトレーニングです。
是非BOWSPRINGで気がつく意識を高めて「最初の1秒の気づき」を得てください。
ではまた一緒に学んでいきましょう。多く自己の真実に気づいていきましょう!
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